撮影比較1
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2004年3月19日発売開始のNikonD70、早速発売日に購入して本日(3月20日)夕方より急速に天候が回復し透明度のよい星空となったので、従来使っていたFuji FinePixS2Proと比較撮影してみました。
残念なのは、D70にはレリーズが無くオプションのリモコンがまだ入手していなくて最長30秒しか露出がかけられない事です。
まずは見比べてください。
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左:Nikon D70
右:Fuji FinePix S2Pro
(クリックで拡大します)
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撮影日:2004/3/20 左D70(19:41) 右S2Pro(19:34)
Nikon ED300mmF2.8開放 EM-200自動ガイド 露出各30秒
撮影地:徳島県海南町 |
・D70 = ISO 1600/JPEG/FINE/Lサイズ(3008*2000)/ホワイトバランス オート/仕上がり設定 標準/ノイズ除去OFF
・S2Pro=ISO 1600/JPEG/FINE/4256*2848/ホワイトバランス オート/ほか各設定ノーマル
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《コメント》 |
上記写真はサイズ変更以外の一切の補正はかけておりません、まず目に付くのはM42の表現色の違いです。
KodakE200フィルムでの写真に見慣れているとD70は非常に綺麗な発色をしています、S2Proは青感度が非常に強いため撮影レンズの色収差(青いハロ)が思いっきり写っていますが、D70はご覧のように青ハロが僅かしか感じられません。これは予想していませんでした(^_^)!
さて、淡い星雲の写り具合ですが、全体感度はS2Proが良いようです。しかし今回は露光時間が最大30秒と少ないためバックグラウンドの適正露出までには至っておりません。D70に十分な露光をかければ綺麗な色彩で簡単に写せそうです。
ただ、大きな問題がありますね!NikonD100でもそうでしたが長秒露光時の暗電流による熱カブリです。 ご覧の画面左下に明らかに赤っぽく出ています。S2Proは5分露出でも非常に少なく、30秒程度では全くといって良いほど熱カブリがありません。新S3Proが益々楽しみです。
実際の作品作りにはダークフレーム減算処理でカブリは補正しますので問題ないのですが、”手軽に・・”とはいきません。
NikonDシリーズに共通ですから仕方ないですね。
総合的に赤感度が高いとか、ノイズが少ないではなくフィルム用レンズに物凄く適合した感度特性を持っている事がD70の最大の特徴ではないでしょうか?
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撮影比較2 |
3月27日早朝、やっと晴天になりました。
まだまだ低空の夏の散光星雲ですが薄明前にどうにか撮影できました。
リモコンや、Nikon Capture Camera Controlも手に入り快適な撮影でした。
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左:Nikon D70
右:Fuji FinePix S2Pro
(クリックで拡大します) |
撮影日:2004/3/27 左D70(04h13) 右S2Pro(04:16)
Nikkor ED300mmF2.8開放 EM-200自動ガイド 露出各3分(180秒)
撮影地:徳島県海南町 |
・D70 = ISO 1600/JPEG/FINE/Lサイズ(3008*2000)/ホワイトバランス 晴天/仕上がり設定 標準/ノイズ除去ON
・S2Pro=ISO 1600/JPEG/FINE/4256*2848/ホワイトバランス 晴天/ほか各設定ノーマル
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《コメント》 |
オリジナル画像をサイズ変更してレイヤーに貼り統合後、両画像同時にレベル補正・トーンカーブを補正しました。
D70は撮影時ノイズリダクションON、S2Proはノイズ対策なしです。
D70はノイズリダクションをしなければ熱ノイズによる赤い全体カブリがあり後処理が大変なので、撮影時にハード処理を行ったほうが結果良いようです、。
S2Proは熱カブリが大変少なくご覧のように3分程度でしたらカブリ対策は必要ありません。
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